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その後の第二次試験受験

平成19年度の失敗を踏まえ,平成20年度は,「論理的考察力と課題解決能力」に注力しました。自分ではそれなりにはあると思うのですが,出題によっては百科事典的な記述内容になりそうです。解答にそれをどう盛り込むかを考えました。それなりに解答練習をして臨みました。

平成20年度は出題ががらりと変わりました。電気電子部門だけ出題変化が1年遅れでやって来たかの様でした。もっといえば,今まで他部門の技術士の方々からアドバイスされていたこと(誰でもが分かる様な分かりやすさ,図版の重要性など)が,やっと実感出来るような試験になったように感じました。

問題はこちらのページにあります。

前年度B評価だったII分野(電気電子一般)では,電気電子系5分野において,自分の専門分野以外の4分野から3問選択,各分野ごとには2問から1問選択します。

私の選択は,Ⅱ-1のエネルギー確保(エネルギーセキュリティ),Ⅱ-3の無停電電源装置,Ⅱ-9交流直流の整流問題の3つとしました。 昨年合格レベルに達した専門のI分野では,1枚モノが, Ⅰ-1-1のCCDからCMOSへの課題と展望, Ⅰ-1-2コモンモードノイズ, Ⅰ-1-3のAD変換におけるサンプリング定理の3つ,3枚モノは,Ⅰ-2-1の安定判別についてを選びました。
正直,CCDとCMOSは仕事で使った事は無く,素人マニア程度の記述です。 コモンモードノイズとサンプリング定理については,まあ合格レベルの解答だったと思います。3枚モノの安定判別に関しては,原理はOKなのですが,具体的に制御理論を使って業務改善した経験は無いので,「あなたの体験を交えて具体的な解決策を示せ」というのが苦しいものでした。フロッピー・ヘッドの鳴き改善を書いたと思うのですが,「これは原理的に制御系の不安定や発振と同じことであるが,系の定量化が出来ないため定性的に対処した」と言ったことしか書けませんでした。題意と違うという不安はありましたが,何分経験が無いためこれで押し通しました。

結果は,

I :   B
II :  A

で不合格でした。正直これにはめげました。昨年と結果が逆ではないですか。あっちを立てたらこっちが立たず,という状態です。

あえてコメントすれば,IIにおいては,3問中2問は満足レベルに書けたのでしょうが,Iにおいては,1枚もの3問中2問は満足レベルでも,3枚ものでアウトだった気がします。


平成21年度は,一挙に,
I :   C
II :  B

どどーんと来ました。過去最低成績です。
何の対策を取らないで臨んだ第1回目の成績より悪いとはどういうことなのでしょうか?分かりやすさに心がけている積もりが,かえって解答のレベルダウンにつながったということでしょうか?

高い評価を得る解答術が分かりかけて来たつもりでしたが,これで全く分からなくなりました。これは長期戦だと焦らない事にしました。いいお値段で,模範解答集というものも買ってみましたが,正直なところ,その模範解答が自分の解答よりもどこがどう優れているのか分かりません。

平成22年度は,また,
I :   A
II :  B

平成19年度の振り出しに戻った様です。

平成23年度は,また,
I :   B
II :  A

平成20年度と同じ。どうもこれはCを含め,BやAというのも,解答にそう極端な差がある訳でなくてギリギリのところで推移しているのでは?と思うに至りました。少し気をつけて書けば「だいたい」はAがつく感じです(もちろん得意な内容でないといけませんが,得意過ぎる内容でも筆が滑るような気もします)。確実にAをかせぐには,採点基準をクリアした上でのホンのちょっとの差別化が必要な気がしました。

それぞれの科目でAがつく答案の割合はどの程度なのでしょうか?
私が受け続けている電子応用では,例年10%程度の合格率です。仮にI科目とII科目の成績に全く相関が無いとすると,合格率は両者の積で表わされるので,それぞれの科目でAを取る答案は30%程度になるはずです。しかし,実際には無相関ということは考えにくく,I科目でA評価の人はII科目でもA評価をとる確率は高いでしょう。もう一方の極端な見方は,両者完全に相関があってI科目とII科目でA評価をとる答案が10%とするものです。すなわちA評価取る人のみが両方そろえて合格するという仮定です。しかしこれもまたあり得ない事です。実際に私の評価は,AとB,Cまで含めて揺れ動いたのですから!

中間を取って20%程度だとすれば,I科目とII科目それぞれで上位20%程度に入ることが必要のようです。この推論では,トータルで合格率10%と言え,必ずしもすごく優秀な人だけが受かるという訳でもなくて,「そこそこそろえた人」が受かるのだと思いました。

二次試験はそれなりの経歴と意欲を持った人たちが受けているはずです。客観テストではありませんし,上位2割の解答と平均的解答にそう大きな差があるとも思われません。業者の出す模範解答と自分の解答との差が分からないとか,C評価とかついてしまった年があったとしてもさほど不思議な事ではないのだと思うに至りました。
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